個人から全体へ広がる対話「2030SDGsワークショップ」イベントレポート
個人から全体へ広がる対話「2030SDGsワークショップ」イベントレポート

こんにちは、ミテモの眞下です。
本日は、2019年10月24日に開催したセミナー、「ゲームで体感するSDGsの本質と組織の新たな可能性 ~2030SDGsワークショップ体験会~」の様子をお届けします。
目次
〉カードゲームだけで終わらない! 学びの振り返りで次のアクションへ
〉おわりに
SDGsとは?
皆さんは、「SDGs」という言葉を聞いたことがありますか?
「SDGs」は、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月の国連サミットで採択された国際目標です。全部で17の目標が掲げられており、近年ビジネス界で加速度的に関心・注目の集まるキーワードの一つです。
今回参加された企業の方の中にも、組織内でSDGsに取り組むための部署が設置されていたり、各事業内でSDGsを意識した取組みを行うよう、全社的な働きかけがあったりと、すでに具体的な動きが出てきているところもあるようです。
しかし一方で、
- 「SDGsといってもなんだかよくわからない」
- 「ニュースではよく見るものの自分の業務との接点が見出しにくい」
- 「具体的に何をしたらいいかわからない」
というお声も多く伺います。
そのような状況の中で、SDGsについて知っているだけでなく、実際に体感をし腹落ちしてもらうために、開発されたのが「SDGsカードゲーム」です。
「2030 SDGsカードゲーム」とは?
「2030SDGsカードゲーム」は、一般社団法人イマココラボが開発した、最小5人から最大200人程度まで遊ぶことのできるカードゲームです。3時間ほどのプレイ時間の中で、現在から2030年までの道のりを参加者全員で体験しながら、SDGsの17の目標を達成していくゲームです。


「2030 SDGsカードゲーム」のルール・遊び方
ゲームの様子をお伝えする前に、少しルールをご紹介します。
まず、テーブルに「お金」「時間」「プロジェクト」のカードが配布されます。また、それぞれの参加者に、「お金を集める」「環境保護に努める」などの異なる目標が与えられており、 参加者はそれぞれの目標を達成していくために「お金」と「時間」を活用して「プロジェクト」を実施していくというのが大まかなルールです。各々が異なる目標に向かって進んでいくため、時には目的同士がぶつかりながら進んでいく点など、現実社会と同じ要素が多く散りばめられています。
もう一つ忘れてはならないのが「世界の状況メーター」。現時点での世界が、「経済」「環境」「社会」の3つの観点で、どのような状況かを示すメーターです。経済、環境、社会はそれぞれ3ポイントずつの状態からスタートし、それぞれのプロジェクトによって結果が変わっていきます。「環境の得点を増やすこと」を目的として与えられている参加者もいるため、とても重要な要素の一つとなっています。

いよいよゲームスタート! ゴール達成なるか?
当日の参加者は、ミテモのメンバーも含めて全10名。企業の研修担当者の方や教育関係者に加えて、フリーランスで活動されている方など様々な職種の方にご参加いただきました。
参加者は、それぞれ5名ずつテーブルでグループになり、まずはチェックインとして、自己紹介と今日の期待を話してもらいました。「SDGsの知識を深めたい」「社内で実施を検討しているので体験したい」など、様々な声が上がる中で共通の課題も多かったようで、皆さん異業種ながら共感の声が多く上がっていたのが印象的でした。

ゲーム序盤はそれぞれが個人の目的を達成するためにプロジェクトを実行していきます。
しかし個人の目的だけを追求していくと、例えば「環境」のメーターがどんどんと悪くなっていってしまうなど、一人が得をすると誰かが損をする状況が生まれてきます。ここがSDGsカードゲームの醍醐味です。


「社会のメーターが下がった! あとちょっとで達成できたのに……」
「お金は集まってるけど、環境がどんどん悪くなっていく……」
今回のゲームでも、他の人の行動で達成が遠のいてしまったという嘆きの声や、着実に達成に近づくものの他の要素への影響を気にする声などが、多く聞こえていました。しかし時間がたつにつれて、最初は個人の目的を達成するために動いていたものが、徐々にテーブル内で対話が広がっていくことで協力の様子が目立つようになります。
最後には、参加者全員がお互いの目的を確認しながら最善の方法を模索することで、無事全員がゴールを達成することができました。
カードゲームだけで終わらない! 学びの振り返りで次のアクションへ
達成の喜びも束の間。実は本ワークショップの重要なポイントはこの後! ゲームを実施した後に、行う振り返りにあります。
上でご紹介したような、「個人→テーブル→全体」へと対話が広がっていく過程は、ライターとして外から見ていた私には見えているものの、参加者はゲーム中は熱中しており、自分がどのような行動をとっていたかは、あまり意識できていません。そこでゲームが終わった後には1時間ほどの時間をかけて、ゲーム全体の流れやその中での個々人の動きを振り返っていきます。
今回のイベントでは、
前半と後半の動きの違いから、前半・後半それぞれどんなことに意識を向けていたのか?
意識の違いがあるならその変化のキッカケは何によって生じたのか?
それは現実ではどういう状況に置き換えられるのか?
といった問いをもとに、ファシリテーター主導のもと振り返りが行われました。


参加者からは、
- 「数字で目標を決めてしまうと大切なことを見落としてしまう怖さがあった」
- 「相手の目標を聞こうとしていなかったことに気が付いた。ゲームだけでなく現実の組織でも意識できていなかったかもしれない」
- 「ゲーム中の自分の言動を振り返ることでSDGsを深く理解することができた」
といった声が挙がりました
振り返りも終わり、最後にファシリテーターの佐藤より、ビジネスとSDGsの実例をいくつかご紹介しました。SDGsカードゲームは、あくまでSDGsを深く理解するためのツール。ここで得た理解を、日々の生活や業務に活かしてもらわなければ意味がありません。そのため実際の研修におけるSDGsカードゲームを利用したワークショップでは、SDGsを実現するためのビジョンを描き・アクションをつくることを重視しています。
おわりに
いかがでしょうか。
今回はミテモ主催のSDGsワークショップ第一弾のレポートをお送りしました。
話題にはなっているけれど、実感の湧きにくいSDGsだからこそ、カードゲームで体感する重要性を感じる一日でした。
次回はぜひ参加者として体験してみようと思います。
ミテモでは毎月SDGsカードゲームの体験会を実施しています。
ご興味ありましたらぜひご都合のつく日程でご参加ください。

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