地方創生の対象テーマ
#起業・創業促進
#アントレプレナー教育
#関係人口創出
#次世代産業 / イノベーション
- ・次世代を担う若者に、起業や創業について体験から気づきを与えることで、地域での創業など経済活性化につなげたい
- ・起業、創業の体験を学生にしてもらうことで、地域への興味関心を深め、人口流出を防止したい
- ・参加者満足度の高い実践的な体験を提供し、次世代人材育成をしていくことで、継続的な地域の発展を目指したい
- ・擬似的なビジネスコンテストではなく、本格的な起業を体験できるアントレプレナー教育を実施したい
次世代の「起業家精神」を養うアントレプレナー教育に必要な4つの要素
アントレプレナー教育または起業家教育とは、起業家的な精神と資質・能力を育む教育を指します。2022年5月29日、日本政府はスタートアップ(新興企業)を育成するための施策(5ヵ年計画)に「起業家精神」教育を小中学校や高等学校に働きかけることを明記することが報道機関などで話題になりましたが、我が国日本では、スタートアップ振興をより一層進めていくために若年層の起業家育成に力を入れています。
では、起業家精神を養うアントレプレナー教育とはどのようなものなのでしょうか?
ただビジネスについて学ぶ機会があれば、参加者の起業家精神が養われるわけではありません。これまで数々の世代、地域で起業教育プログラムを手掛けてきたミテモならではの起業家精神を養う教育プログラムとは、以下の4つのエッセンスが含まれていることが求められると考えています。
①生々しい起業の体験 アントレプレナー教育における学びの主たる源泉が、「生々しい起業の体験」です。 具体的には、以下の3つの活動に取り組みます。 ・本物のお金を動かす:事業活動を、本物のお金をつかって、本格的に実践する ・課題に取り組む:課題を発見・定義し、それに対する解決策を考え抜く ・人を動かす:大人を含む周囲の人間に働きかけて、行動を引き出す 上記の活動を、本物の舞台のうえで、大人から答えを与えてもらわず、すべてを自分たちで考えて実行するというディシプリンのもとで取り組むことが、生々しい起業の体験として必要不可欠です。
②他者と関わる 多様な属性と、多様な役回りの他者とのかかわりを通じて、そのかかわりのなかから、有益な学びを取りだす。今回のプログラムでは、以下の多様な属性の他者が存在する。 ・他の参加者(同じチームの仲間として、又はライバルとしてかかわる) ・メンター:地元名古屋の大学生。参加者に伴走しながら、一緒に悩み、一緒に考えるお兄さん・お姉さんたち ・実務家コーチ:壁打ち相手として、事業のブラッシュアップをサポートする、起業家等の実務専門家 ・プロフェッショナル:講演会や成果報告会で、高校生に憧れを提供する存在となる、本物の起業家・投資家 ・ファシリテーター:ワークショップ全体のコーディネートと、内省・概念化の支援をする存在
■理論的な背景 ヴィゴツキーの理論で「発達の最近接領域(ZPD)」という考えがあります。「自主的に解決される問題によって規定される子どもの現下の発達水準と,大人に先導されたり,自分よりも知的な仲間との協同のなかで解決されたりする問題によって規定される可能性発達水準との間の隔たり」のことを指します(ヴィゴツキー, 2003) この領域に働きかけることで現時点でのできる水準を引き上げるとともに、潜在的・可能的な発達水準を広げていきます。また一方的に教えられるのではなく、他者との相互作用を通して自主的な発達の最近接領域を形成していくことを目指します。
③内省する 経験学習の概念を広めたコルブによると、内省(内省的観察)とは「ある個人がいったん実践・事業・仕事現場を離れ、自らの行為・経験・出来事の意味を、俯瞰的な観点、多様な観点から振り返ること、意味づけること」をさす用語です。 実践をして終わりではなく、このプログラムを通じた自身の経験を他の人に説明したり、他の人からの省察を参考にしたりすることで、多様な視点を持つためのヒントを得たり、考え出した持論を活かして、本プログラム終了後の行動変容を促します。
④理論・知識学習 4つ目の要素が、知識学習・理論学習です。起業に関して、実は様々なノウハウや知見は公開されており、たとえば書籍を読むだけで学べることはたくさんありますが、①の生々しい体験があってこそ、またこれらの体験を咀嚼して概念化しようとする③のプロセスがあってこそ、先達が残してきた知識・理論の意義や意味が高校生にも腹に落ちて納得できます。 理論学習の素材としては、スタートアップ講演会でのプロの起業家・投資家の講話、各回におけるレクチャーに加えて、提出者が制作するオリジナルのEラーニング教材を用意します。本教材は、プログラムのなかで十分に時間をさくことができないトピックを、補講的に学んでいただくことを想定した動画教材です。
■教材テーマ例 -株式会社のしくみ -会計のしくみ(BSとPL) -ビジネスプランのつくり方 -デザイン思考入門講座
実施概要
事業広報
ターゲットとなる中高生に「自分もやってみたい」と思わせることを目的に、現役の起業家が起業のリアルを語る、過去の起業体験事業の参加者が同世代の目線からその体験を語るなどの、講演会やトークセッションを開催します。これにより、広く本取組みの意義を伝えて仲間やファンを拡大するとともに、意欲の高い参加者の応募につなげます。(講演会・トークセッションなど)
起業体験ワークショップ
知識学習(動画教材の視聴・講義の受講)や、実務家のコーチ・大学生メンターらによる壁打ちとコーチングなどの支援をうけながら、参加者らは5-6名程度の小さなチームをつくって、基本的に自分たちの力で事業づくりに取り組みます。対面又はオンラインのワークショップに加えて、オンラインツールを活用しながらの自主的な活動もおこなっていただきます。
事業の実践
事業構想だけにとどまらず、本物のお金を扱って、商品やサービスを実際に世に送り出してみる体験を行います(店舗を出店する・オンラインで販売する・見込み顧客に電話や訪問でセールスするなど)。また、それによる利益・損失をとりまとめて出資者に報告するプロセスも体験します。
成果発表・事業終了後広報
最後に成果発表会の場を設けることで、起業体験の一連の活動の経過や得られた成果・またその経験をつうじて獲得した学びや成長などを、広く周知します。これを通じて、参加者の内省と学習の定着を支援するとともに、本活動の意義や成果をステークホルダーに広く知っていただく機会とし、また仲間やファンを増やして次年度以降の事業に弾みをつけます。
特徴・ポイント
- 1.起業及びそれを取り巻く経済のエコシステムをリアルに再現し、中高生にとって本質的な要素を際立たせた起業体験の場をつくれる
- 2.教育コンテンツのプロ、プロジェクト型学習やワークショップなどの場づくりのプロらによる、細部まで行き届いた設計とファシリテーション
- 3.地域ごとの問題意識(次世代人材育成・地域からの人材流出の防止・SDGsの推進など)に応じた、ゴールとプロセスの最適な設計
実際に参加した参加者の声
・元々私にとって起業という存在はとても遠くの存在で、将来の選択肢として起業する気はほとんどなかったのですが、起業ということにとても興味を持ち、将来の選択肢の1つに敷いてもいいなぁ、と感じました。(高1 女子)
・やってみようと思ったことは、とりあえずやってみて、壁にぶち当たることは必ずあるけどそれでもいいから恐れずにやって、そのあとブラッシュアップしてけばいいなと思って恐れずに挑戦してけばいいなと意識が変わりました。(高2 女子)
・ただ起業をしたいという漠然とした目標から絶対に起業をするという確信に自分の気持ちが変化しました。(高2 女子)
・自分が行動をしていなかっただけなんだなと思えた。思っていたよりも大変だったけど、思っていたよりも楽しかった。ガンガンチャレンジして経験を増やしていきたい。(高3 男子)
・具体的な行動、マインドを知れたので、起業するというぼんやりしたイメージが鮮明になりました。仲間の大切さや、人に頼ることの大切さ、そしてなにより起業の楽しさを痛感しました。(高3 男子)
・起業て楽しいんだと思った。今回のプログラムが自信につながったし好奇心を掻き立てられた。このプログラム期間があっという間で人生で一番濃い夏休みだった。(高1 女子)
・今までは何で起業したってもう誰かがやっているし稼げないと思っていて、それが今回活動や他の班の発表などを見て、そんなことないんだなと思えたし、それ以上にワクワクした。自分が普段ならやらないようなことも挑戦できたし、言い方が難しいけどこんなにワクワクしながら働けるのなら起業したい。(高3 男子)
実際に参加した参加者の保護者の声
・娘の活動がどう言う活動をしていたのかあまりわかりませんが、自分で考え、娘のチームの皆さんと話し合いながら自宅で夜遅くまで制作、発送などしていましたがうまくいかず、結局夜遅くまで作っていたのは売れず、仕事は自分が考えていたより大変なんだな〜ときっと思ったと思います。このような失敗した経験はいまの娘には大切で今の失敗は大人になってから失敗しない為の大切体験だったと思っています。このような体験をさせて頂けた先生がたには感謝しかありません。ありがとうございました。娘から話を聞くとプログラムが終了した後も頑張り続けている方々が見えると聞いてとても素晴らしい体操ができて娘も私も何かやりたいと言っていますのでこのご縁を大切にしてまた娘の相談にのって頂けたら嬉しいです。ご迷惑でなければこれからも宜しくお願い致します。本当にありがとうございました。
・いろいろな個性を持つ仲間と目標設定をし課題に取り組む経験ができたことが大変良かったと思います。また、起業という可能性を知ることができたことは今後の人生選択の幅を広げることになると思います。
・今回のチームメンバーと今後も起業コンテストにチャレンジすると言っています。他校の同じ目標を持つ仲間との交流は、刺激的でとても良いと思います。ネットを通じてプロジェクトを進めるようですが、実際に会う事も重要。そんな活動を推進するため、皆が集まれ、そして相談できる人がいる場所の提供、是非お願いします。今回、slackでのやり取りが素晴らしかった。コロナの中、学校生活は諦めることばかりですが、ネットを利用する事で遜色ない体験ができるのだと実感しました。
・初めて出会った方々と意見交換し、テーマを決めてプレゼンに至る。まさにビジネスシーンそのものを、第一線でご活躍の方々のご指導の下、高校生でも体現でき、将来に向け大切な礎になりました事、間違いありません。
・全てが期待以上でした。オンライン開催になった事を残念に思っていたのですが、slackでのやり取りが素晴らしく、実体験と遜色ない体験ができたことに驚きました。最後に打ち上げ(3次会)までしたと、とても楽しそうな息子が印象的です。
主な実績・プロジェクト
地域の豊かさにつながる公共事業、地域とともに共存共栄するための民間企業との協業など、地域経済循環につながる事業・プロジェクトをさまざまなステークホルダーと共に共創しています
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関連コラム・関連セミナー
当社の事業概要をご覧いただけるセミナーをご紹介させていただきます。その他、コラムもございますので、ぜひ、ご参照ください。
関連セミナー(アーカイブあり)
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