ケーススタディ概要
ケース
キヤノンシステムアンドサポート株式会社 2025年度新入社員 100名
課題・背景
これまでの新入社員研修では、研修期間開始時にチームビルディングや新入社員同士のコミュニケーション機会が設けられておらず、相互理解が不足したまま長期研修に入ってしまうという課題があった。2025年度は新入社員同士の相互理解やコミュニケーション促進を目的に、レゴ®シリアスプレイ®を活用したチームビルディングワークショップを新たに導入した。
また継続実施してきたSDGs研修についても、自社で用意した動画教材でのSDGs基礎研修の内容も参加者がSDGsを「自分ごと」として捉えられるよう2030SDGsカードゲームを活用したワークショップに盛り込み実施した。これらのプログラムは今後予定されている他のワークにもつながる導入的な役割も果たしている。
目標(ゴール)
1.レゴ®シリアスプレイ®を活用したチームビルディングワークショップ
・自身の価値観や感情に目を向け、自己理解を深める
・他者との共通点や違いに気づき、相互理解と関係性の構築を促す
2. SDGsワークショップ~2030SDGsカードゲームでSDGsを自分ごと化する
・SDGsの本質、ビジネスの新潮流を知る
・これからの経営戦略に欠かせないSDGsの重要性を理解する
・個人の活動や自社事業を通じて、社会にどんなインパクトを与えられるかを考える
提供したサービス
・チームビルディングをテーマにしたワークショップとSDGsをテーマにしたワークショップの設計
・当日のファシリテーターの派遣
提案のポイント
・新入社員同士が「顔は知っているが話したことがない」という状況を踏まえ、同期同士がストレスなく自然にコミュニケーションをとれることをプログラム設計の重要要素として位置付けた。
・レゴ®ブロックやカードゲームを活用し、楽しさを取り入れつつも受講者同士のコミュニケーションを深めるコンテンツを提案した。
・初対面でも話しやすい雰囲気を醸成するため、十分な対話時間を確保し、受講者サポートに注力する複数講師体制で運営を設計した。
・SDGsパートでは、「知識習得だけで終わる」「自社事業との結びつきが弱くなる」といった一般的によくあがる課題も踏まえ、カードゲームを用いた体験型学習や、自社事業とSDGsを結びつけるワークを組み込み、当事者意識を醸成するプログラムを設計した。
――今回どのような背景・目的でワークショップを企画・導入されたのでしょうか。
新入社員同士のコミュニケーション促進と関係性構築を目的に、このコンテンツを企画しました。また、自分の考え・価値観を表現するのに本ワークショップが最適と判断し導入するにいたりました。
――ワークショップのテーマや構成を検討する上で、特に重視された点はございますか。
自己理解や自己表現の促進、そしてコミュニケーション力の向上を重視しました。
――ワークショップ当日の様子について、特に印象的だったことはございますか。
新入社員100人それぞれが全く違う考えや価値観を持っているということを、私自身、視覚的に学ぶことができました。また、弊社の研修コンセプトの1つである『互いの考えを否定することなく、受け入れる』という姿勢を全員が体現できていることが印象的でした。
――ワークショップ実施後に得られた気づきや、見えてきた課題・成果などはございますか。
成果としてコミュニケーション力や伝える力を高めるトレーニングになったと感じています。作品を指で差しながら話すことで論理的に説明することが出来ていました。また、自分の考えをどのように他者へ伝えるかを工夫したり、限られた時間の中で、話の構成や配分を考えることの難しさも体感できていたように思います。


――ワークショップ実施後、参加された方々の反応や声で、特に印象的だったものはございますか。
以下のような声が特に印象に残っています。
「初めて話す人が多い中、一緒に作品を作り対話することで、一気に距離が縮まり仲を深めることができました。」
「新たな自分と出会うことができたので、とても楽しかったです。」
「正解のない問いに対する答えをレゴで表現し、それを評価されるのではなく受け入れてもらえるという点から多くのことを学べました。」
――ミテモに依頼した決め手や、依頼してよかったと感じられた点はどのような点でしょうか。
豊富な開催実績とスタッフの経験があり、安心してお任せできる点が決め手でした。
――今後の組織づくりや研修で、期待されていることや取り組んでいきたいことはございますか。
多様性の受容・対話の文化の醸成が出来るように、「他者の意見を否定せず、まずは受け入れること」や「異なる価値観を尊重し、共通点を見出すこと」ができる若手を、今後もより多く育成できるよう研修計画を立てていきたいと思います。
――どのような理由・背景で継続してミテモにご依頼いただいているのでしょうか。
ミテモさんは教育×デザインのアプローチが強みであると思っています。そのため視覚的に理解しやすい教材が多く、受講者への理解促進がしやすいため継続してご依頼しています。


――最後に、ミテモへ一言お願いいたします。
いつも素敵な研修をありがとうございます。今後もよろしくお願いします。