ブランドを生かした中小企業の採用支援-「発想の転換」と「場の確保」- | ミテモ株式会社

ブランドを生かした中小企業の採用支援-「発想の転換」と「場の確保」-

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本レポートはセミナーの概要とポイントを抜粋したものです。
中小企業だからこそできる採用ブランドの構築についての事例や現状はアーカイブにてご覧いただけます。
本セミナーは「中小企業の強みとしての『採用』」について、現状の分析と採用ブランディングとは何か、また採用ブランディング支援という取り組みの重要性について実践例を交えながらミテモ株式会社 シニアディレクター重田典穂より紹介いたします。

現代の日本社会が抱える問題点と解決の糸口

高齢化が進む現代社会では、人材をいかに獲得するかが問題となっております。また、国内に目を向けると、地方からの人材流出についても深刻なものであると考えられています。問題点の分析と、解決の糸口についてはアーカイブにてグラフ等を用いて説明しておりますので、詳細についてはそちらをご覧ください。

ブランドと採用ブランドの関係性

まず、「ブランド」とは「特定のユーザーにとって競合他社/競合商品・サービスより通常以上の努力をしてでも選びたいと思わせるもの」を意味していることをここで改めて認識していただきたいと思います。

モノとしての「ブランド」はイメージがつきやすいのではないでしょうか。より安くより良質なものがあっても自分はこの「ブランド」のモノを手に入れたい。誰しもがそういう経験をしていることでしょう。

では、この「モノ」を「就職先」に置き換えたらどうでしょうか。

例えばどこかの離島にある会社が、働く場所としては不便だけれどもこの会社のビジョンに共感して働きたい、と求職者に思ってもらえること。これこそが「採用ブランド」と呼ばれるものになるのではないでしょうか。

つまり、「地方」「田舎」という場所で価値をはかるのではなく、「働く価値のある良い場所がある」のであれば、自然と人材は集まってくるはずなのです。

これらの企業ブランドと商品ブランド/採用ブランドの関係性について、事例も含めてアーカイブにて説明していますので、ぜひそちらをご覧ください。

ブランド構築の全体像

では、「ブランドを構築する」とはどういうことを指すのでしょうか。一般的には以下の4つが手法としてあげられます。

  • 一般消費者向けの新商品を出すこと
  • ロゴやネーミングを新しくすること
  • 映像などで価値を伝えること
  • メディアに取り上げてもらえること

これらすべて、ブランドを構築するエッセンスだとミテモはとらえています。これらすべてにおいて一貫性のある取り組みをしていくことが、ブランドを構築することに繋がります。

ブランドを作る一貫性とは「信頼と期待のサイクルである」と言い換えることもできます。

まずは「核」となる理念や信念、ビジョンを明確化し、具現化した商品や活動を世に出し続けていくことで、その商品を受け入れて所有することに喜びを感じる、いわゆる「ファン」を獲得していきます。

さらに、ファンの安定した獲得のためには、これらの営みを繰り返し継続的に行っていくことが重要となります。

この、ファンと企業との間で「信頼と期待のサイクル」を回し続けることがブランドの構築には最も大切なことです。

訴求しやすいWebサイトや採用サイトを更新しつつ、それに付随する活動や説明会といった「ファン」を獲得する営みを並行して行い続けることで、期待度を上げ続ける正のサイクルに繋げることができるとミテモは考えています。

これらを踏まえた会社のブランドづくりと採用ブランドづくりの関係性についての詳細はアーカイブにてスライドを用いて説明していますので、ぜひご覧ください。

求職者視点での採用活動と多様なタッチポイント(接点)づくり

さて、「素晴らしい会社や活躍できる場はあるが、その魅力が伝わっていない可能性がある」という点についても言及します。

現在、求職者が使う就職サービスはかなり多様化しています。

多岐にわたった サービスがあるということは、ただ掲載しただけでは埋もれてしまい認知されないという欠点も同時に抱えています。

さらに、現在の求職者、とくに新卒の就職希望者は多岐にわたる情報源から情報を収集しています。SNSや口コミサイトなどの利用率が増えている点と、その企業で働いている社員の本音をオープンに発信する場が増えてきた点 も大きく影響しています。

つまり、就職活動や転職活動は「ナビサイトを見て面接へ行き、働きたい 会社かどうかを判断する 」という方法は過去のものであり、現状は「口コミサイトで働いている/働いていた人の本音なども見て働きたい企業を選んでいる」という点を強く意識していただきたいと思います。

よって、企業として表面を取り繕うような断片的な取り組みではなく、社内環境や商品ブランディングも含めた一貫性のある取り組みを、採用ブランドにおいても進めていく必要があるでしょう。

求職者の中に企業に対するブランドを構築するためのタッチポイント

では、求職者が「この企業にはこういうブランドがある」と思えるような接点を、企業はどう準備すべきでしょうか。

基本的には、インターンシップや求人サイトの内容、説明会の資料といった「就職活動中の体験(サービス体験)」がまず共通認識としてあると思います。実際にここが接点として重要な点であることは変わりません。

しかし、今は企業が参加する地域のイベントなどの「就職活動前の体験」や社内イベントなどの「就業後の体験」なども重視されるようになってきており、先ほどの「就職活動中の体験」と併せて全方位的にブランド構築する接点が存在することを認識しておかなければなりません。

そのため、企業はPRなどの「就職活動前の体験」でしっかりと採用ブランドを高めたうえで、「就職活動中の体験」を求職者にしてもらいさらにブランドを高めていく、求職者と企業間での「期待と信頼のサイクル」をうまくまわすことが必要です。このサイクルを続けていくことで、求職者がスムーズに就職活動前から就職活動中に進んでいく、というイメージをもっていただけたらと思います。

ここまでで、常に企業は見られて評価されているという消極的なニュアンスにあえて触れてまいりました。しかし、発想を転換すれば「就職活動前の体験」や「就職活動中の体験」、「就業後の体験」のすべては企業と人材と の接点として積極的に利用することができるのです。詳細は実践例も交えてアーカイブにてスライドを用いて説明していますのでぜひご覧ください。

「一貫したビジョン」に基づく「関りしろ」としてのタッチポイント

タッチポイントづくりにおいて、どのタイミングにおいても重要なのは「一貫したビジョンに基づいているかどうか」です。

特に中小企業の採用においては、自分たちの会社の哲学を 伝える書籍や、工場見学のように憧れとなるべき仕事を象徴するものをタッチポイントとして設定することが重要となってきます。

「タッチポイント」とは「人と人」「人と企業」との関係性が生まれる、あるいは更新されていく「伸びしろ」ならぬ「関りしろ」の場です。そのため、従来のインターンなどの採用活動だけではないことをご理解いただけたらと考えています。

中小企業だからこそできる選ばれる会社の作り方とは?

情報の発信や入手が簡単になった現代で、中小企業がまず一番に取り組むべきことは、「いい会社」を作ることです。

そのためにはまず、経営者も含めた全員が会社の価値観 を共有し、適切な言葉で話すことが前提となります。これは、経営者が明確なビジョンをもって社員に語りかけることができているか、また日々の仕事の中で「社会からの評価」や「お客様の声」を通じて従業員が価値観を実感できているかが重要となります。

時間はかかりますが、基礎の部分を固めて「いい会社」を作る好循環を生み出すことに注力することで、結果的に人材の定着等に繋がるのです。

ミテモにおける、中小企業採用ブランディングの事例紹介

ここまで、中小企業だからこそ選ばれる会社の作り方について簡潔ではありますが説明いたしました。しかし、ゼロから取り組むのはなかなか難しいことかと思います。そのため、ミテモでは中小企業や地方公共団体の皆様の採用ブランディング支援を行っています。

アーカイブにて事例も交えつつ多く紹介していますので、興味のある方はぜひアーカイブをご覧ください。

ミテモでは地域や会社が自走できる共創の場づくりの支援事業に取り組んでいます。ささいなことでもご 質問やご依頼があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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