新潟県の農山漁村地域を企業研修版グリーンツーリズムの聖地へー農泊地域における企業の社外活動実証業務Day1-2ー | ミテモ株式会社

新潟県の農山漁村地域を企業研修版グリーンツーリズムの聖地へー農泊地域における企業の社外活動実証業務Day1-2ー

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実施概要

事業名

農泊地域における企業の社外活動実証業務

実施日

2024年1月30-31日、2月14-15日

実施内容

  • 企業研修ニーズについての理解を深めるワークショップの開催
  • 企業の様々な課題・関心に沿った体験プログラムや滞在プラン造成に向けた受入地域伴走支援
  • 磨き上げた体験プログラムや滞在プランを取り入れたモニターツアーの実施
  • 受入地域と企業との関わり創出
  • プロモーション素材制作

実施背景

企業の社外活動の場として、新潟県の農山漁村地域の活用推進を図る「農泊地域における企業の社外活動実証業務」(主催:新潟県農林水産部地域農政推進課、ミテモ株式会社)がオンライン及び妙高市にて、1月末から2月中旬に渡り計4日間行われました。

本事業はグリーンツーリズムの観点から企業の課題・関心に沿ったプログラムを造成し、企業側の価値向上や課題解決を図るとともに、新潟県内の農山漁村地域の活用を目指す実証事業であり、妙高市においては(一社)妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会(以下、妙高GT協会)とミテモ株式会社が主体となり事業を進めました。妙高市は、新潟県南西部に位置し、東京から北陸新幹線で約1時間50分とアクセスは良好です。また日本でも有数の豪雪地帯であり、妙高戸隠連山国立公園が広がる雄大な自然や温泉、米、酒など、豊富な資源を有しています。地域が抱える課題としては、金沢や富山を目指す観光客の通過地点となっていること、スノーシーズンに頼ったビジネスモデルにあります。今後、持続的に県外から人を誘致できるよう、民間企業の人事部や研修担当者(以下、企業人事)をターゲットに「研修やワークショップの設計プログラム」を通じて持続的に人が訪れる仕組みを目指します。

スケジュール概要

実証前半はオンラインにて研修設計入門ワークショップを2日間実施。参加者は研修企画の基礎理論を学び、妙高市の資源を活用した研修設計を行います。後半は1泊2日で実際に妙高市を訪れ、参加者自らが設計したプログラムを体験。学びを形にし、地域と共に新しいプログラムを生み出していきます。

今回モニターとして、計4名の企業人事及び事業者の方々にご参加いただきました。
本レポートでは、前半2日間(2024年1月30-31日)の当日の様子をレポートしていきます。

Day1

研修設計入門ワークショップ

オンラインにて行われた実証初日。これより4日間実証を行うメンバーが顔を合わせました。

Day1目標

  • ①研修企画の基礎理論を学び、それを踏まえ研修設計・企画ができるようになる
  • ②企業人事として横のつながりをつくる

新潟県挨拶

はじめに主催である新潟県より、農林水産部地域農政推進課遠山副参事から「今回の実証業務を通し研修企画の基礎を学ぶことはもとより、参加者の方々には妙高市の地域資源や取り組みについても知っていただき、企業と妙高市が今後とも繋がるきっかけになればと思っている。」とご挨拶をいただきました。

チェックイン

続いてファシリテーターの重田(ミテモ株式会社)よりプログラム全体の説明後、事務局運営紹介(新潟県、妙高GT協会、ミテモ株式会社)を経て、参加者チェックインを行いました。

ワークショップ

今回のワークショップの目的は、「前年踏襲ではない研修の設計について考えることができるようになること」及び「設定した目標に受講生が到達し、現場へと研修の内容が継続して生かされるための研修デザインをできるようになること」です。
参加者の方々は、随所で理論を踏まえた設計ワークを挟みながら、研修設計に必要な理論を学んでいきました。

ワークショップ後は参加者の方から「これまで多くの研修を作ってきたが、どれも感覚的に自己流で行ってきたので、今回学んだ建設的な研修設計理論が非常に新鮮で面白かった」とのお声も。参加者の方々に多くの学びがあったDay1となりました。

Day2では、学びを生かして実際に妙高市で行うプログラムの設計に入っていきます。

Day2

プログラム検討

Day2では、妙高市にて実際に行うプログラムを設計していきます。

Day2目標

  • ①妙高という土地を知り、Day1で学んだエッセンスを活かして​プログラムを設計する​
  • ②妙高市の地域プレイヤーの活動を知る
  • ③メンバーとの関係性を深める

Day2概要

はじめに妙高GT協会より妙高市について紹介があり、参加者の方々は地域の魅力だけでなく妙高市が直面する課題等、幅広く理解を深めていきました。

続いて、実際に妙高市でさまざまな課題解決や活動を行っている地域プレイヤーの生井一広さん(ナマイキカク)、福島脩太さん(妙高市役所環境生活課鳥獣対策専門員)よりお話を伺い、プログラム設計に向けたイメージを膨らませていきます。

地域プレイヤー①生井さん

妙高市の山間地の農村で暮らす生井さんより、生物と自然の共生を大切にする自然農法のやり方や築140年を超える古民家での暮らしについてお話を伺いました。機械での米栽培が主流になっている中、生井さんは田んぼに生きる生物の多様性を守るため、あえて手植え・手刈り・天日干しを行い、無農薬無肥料でお米を栽培しています。また現在のお住まいでは、取り壊し寸前の古民家を妙高周辺にある資源を使い、日々修繕しながら暮らしているそうです。生井さんの“あるものを大切にする”考え方と自然と共に生きる熱い想いを伺うことができました。

地域プレイヤー②福島さん

妙高市役所環境生活課鳥獣対策専門員の福島脩太さんより鳥獣対策専門員の役割や妙高ならではの休日の楽しみ方についてお話を伺いました。なかなか馴染みのない鳥獣対策専門員という職業。主に夏は畑や田んぼに被害を及ぼす猪等の罠の設置や管理、冬はマークした加害個体や個体数調整のための捕獲を行っているそうです。妙高の生態系の管理に欠かせない重要な役割を担う福島さんは、妙高市に移住して6年目。休日は山菜取りや渓流釣り等、仕事以外のプライベートでも妙高の自然に赴き、季節によって変化する自然を楽しんでおられました。このお話を聞いた参加者の方々は、妙高市に行きたい気持ちが加速していきます。

その後は、個人ワーク・グループワークを通して地域の特徴を探り、プログラムのストーリー作りを行いました。2チームに分かれた4名の参加者は、適宜妙高市の方々と話し合い、Day1で学んだ研修設計理論を用いながら妙高市で行うプログラム設計を組み立て、Day2は終了しました。

参加者はDay2終了後より、オンラインコミュニケーションツール(discord)を利用し、生井さんや福島さんとのコミュニケーションを深め、実際に行うプログラムの詳細を詰めていきました。次回はいよいよ実際に妙高市に訪れ、設計したプログラムの内容を確認していきます。

Day3-4のレポートはこちら

主催・協力

  • 主催:新潟県農林水産部地域農政推進課、ミテモ株式会社
  • 協力:(一社)妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会

お問合せ

cue @mitemo.co.jp
ミテモ株式会社