対話的な組織のコミュニケーションは互いの偏愛を知ることから
対象者
- リモートワークが定着し始めた組織やチームメンバー
- リモートワークを導入している組織でコミュニケーションに課題を感じている方
- これからリモートワークを導入しようとしている方
よくあるお悩み・ニーズ
- リモートワークで関係を構築するためにどのようにコミュニケーションを図ればいいのか知りたい
- リモートワーク下で組織内のコミュニケーションの頻度が減った
- 自由闊達に対話をしあえる風土をつくりたい
研修内容・特徴
本ワークショップは、リモートワーク下においても組織内コミュニケーションを促進するために、関係構築と、対話的に課題を話し合うことを目指して作成されています。リモートワークにおける課題は互いが見えにくくなることによって情報が共有されにくくなったり、特定のメンバーに課題解決が偏ってしまったりといったコミュニケーションに現れやすいです。組織がよりよいアウトプットを出せるようになるためには組織内メンバー間の関係性の質が重要です。そのため、本ワークショップでは、(1)関係性の質を高め、そして(2)対話的に課題について話し合えるようにワークが設計されています。
まず、(1)について、偏愛マップという手法を用いて組織メンバー間の関係性の質を高めることを狙います。この手法では各個人の好きなものをワークシートに書き出し、それを共有しながらコミュニケーションを進めます。初めからその人の好きなものが可視化された状態で会話が始まるので、当たり障りのない話題ではなく、共通点や興味関心を引き出しやすいという利点があります。
偏愛マップによって関係性が培われたら(2)へ移ります。
(2)について、本ワークショップではOST(Open Space Technology)という方法で対話を促します。これはファシリテーターから話し合うべき話題を設定されるのではなく、参加者自身が話し合いたいこと、解決したい課題を設定し、それに関心の惹かれた人同士でグループに分かれて話し合うというものです。与えられたテーマではなく参加者自身がテーマを決めるので、話し合いも深まりやすいことが特徴です。
プログラム
STEP.01
リモートワークがもたらす影響
- (1)リモートワークとなってコミュニケーションはどのように変わるのか
- (2)リモートワークにおける雑談のメリットとデメリット
- (3)リモートワーク時における雑談に上りやすい話題とそうでない話題
- (4)リモートワークにおけるコミュニケーションのポイント
STEP.02
「チェックイン」を実践する
- (1)チェックインの重要性
- 【ワーク】グループに分かれて「チェックイン」をする(以下の点を実践する)
順番は決めずに「話そう」と思った人から
今の率直な気持ちや状況、背景などを共有する
聞く人は「ただ受け止めて聞く」
ワークに入る前に、参加者全員が発言をしやすい環境をつくる「チェックイン」を行います。型にとらわれることなく率直な気持ちを話し、相手の話しを受け止めて聞くことを心掛けましょう。
STEP.03
偏愛マップを作成し組織メンバーの理解を深める
- (1)偏愛マップの説明
- 【ワーク】偏愛マップを作成する
- 【ワーク】偏愛マップを元に質問し合う
自分の偏愛(非常に好きなもの)をワークシートに書き出し、それを共有しながらコミュニケーションを進めていきます。相手の好きなものが可視化された状態で始まるので、お互いの共通点や興味関心の高い話題について会話することができます。
STEP.04
偏愛マップを作成し組織メンバーの理解を深める
- (1)以下の流れでOSTを実践する
一人一人が「今、最も話したいこと」を疑問形で書き出す
それぞれのテーマを指定されたボードに貼る
ボード上で「どのセクション、どの部屋で、どのテーマを話すか」を決める
各部屋に分かれてテーマについて対話する
OSTとはOpen Space Technologyの略です。参加者自身が話し合いたいことや解決したい課題を設定し、それに興味関心を持った人が集まって対話します。
STEP.05
ふり返り
- (1)対話を通じた問題解決のポイント
- (2)リモートワークに必要な4つの傾聴
- (3)ワークショップのふり返りをグループで行う
受講者の声
- ・今まで話してこなかった人と雑談をすることで、お互いの信頼感などが生まれ、最終的には業務の相談のしやすさなどに繋がっていくのではないかと感じた。
- ・今後も続くリモートワーク環境下では積極的なコミュニケーションの機会が必要になる。今回学んだOSTという手法はその対応策の一つとして有効だと思った。
- ・偏愛マップにより、日頃からよくコミュニケーションを取っている人の新たな一面を発見できたと思います。部として雑談のための時間を設定して、チームビルディングのための雑談を堂々とできるシステムが必要かなと感じました。
価格
半日 |
---|
研修実施費 440,000円(税込)~ |
※プログラムの変更・修正が必要な場合は、別途110,000円(税込)を申し受けます。