映像教材の作り方から効果検証まで!教育工学から考える、おさえておきたい3つのポイント | ミテモ株式会社

映像教材の作り方から効果検証まで!教育工学から考える、おさえておきたい3つのポイント

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教育工学から考える映像教材のポイント

開催日
2021年2月5日(金)
場所
Zoom

新型コロナウィルスの影響を受けて、集合研修の見直しが求められている中で、新たに映像教材の導入を検討し始めた企業さまが増えてきています。映像教材の販売事業を手掛けるミテモにも、2度目の緊急事態宣言が出た1月以降、お問合せを多くいただくようになりました。そのような中で、人材育成のご担当者さまから、よく聴くお悩みに、


映像教材には研修効果があるの?どう活用すればいいの?


動画はやっぱり短いほうがいい?


マンガを使った動画もあるけれど、どんな効果があるの?

といったものがあり、お答えしていく中で、こういった情報がなかなか得にくく、導入検討を進める上でハードルになっているのでは、とミテモでは考えていました。

そこで、これまでにも多くの映像教材を制作、販売してきたミテモならではの知見を学問的な知見も踏まえてお伝えするオンライン・セミナー「本当に効果のある映像教材のポイント」を2月5日(金)に開催しました。

本記事では、セミナーの内容をより多くの方にお届けするためにレポートとして要点をお届けします。

多様な業界・業種の参加者から高いニーズ

本編に入る前に、少しだけセミナー参加者のプロフィールについてご紹介します。

本セミナーは、30名以上の方にお越しいただき、参加者は多様な業種の企業さまからご参加いただきました。業種としては、機械製造、住宅メーカー、金融、システムインテグレーター、ITベンチャー、医療機関、教育機関、法律事務所、コンサルティング等と幅広く、業種に関わらず映像教材のニーズが増していることがわかります。

ご参加いただいた企業の中には、すでにeラーニングを管理するためのシステムであるLMS(Learning Management System:学習管理システム)を導入済みの企業さまもいれば、これから導入を検討しているという企業さまもいました。

昨今のリモートワーク、在宅勤務が推進される中で、研修においてもeラーニング活用を検討している、またよりよく活用したいと考えている企業さまが、これまでよりも幅広い業界で増えている傾向にあると言えそうです。

教育工学から考える映像教材の3つのポイント

それではいよいよ、セミナーの内容に入っていきます。本セミナーでは、教育工学の見地に立って、映像教材のポイントを3点、デジタルクリエイティブ事業部R&Dチームリーダーの小林からお伝えいたしました。

  1. 1.教材の効果は期待するレベルで決まる(カークパトリックモデル)
  2. 2.映像教材はARCSの4つの視点で工夫する(ARCSモデル)
  3. 3.教材の効果は学習者の視聴後の行動で決まる(学習者検証の原則)

それぞれ、詳細を見ていきましょう。

教材の効果は期待するレベルで決まる

1つ目のポイントは、教材の効果に関するものです。

実はセミナー参加者に事前アンケートで「セミナーで聞きたいこと・期待すること」を聞いており、この質問に多くの方が「効果がある教材について知りたい」と回答されていました。では、そもそも映像教材の「効果」とは何でしょうか。

「効果」について、教育工学の知見を引用すると、「カークパトリックの効果測定モデル」という人材育成の効果測定に関するモデルで考えることができます。このモデルでは、人材育成の効果を、「レベル1:反応」→「レベル2:学習」→「レベル3:行動」→「レベル4:成果」という4つのレベルで考えます。簡単に整理すると、レベル1の反応とは、満足度のことを指し、レベル2の学習は知識やスキルなどの習得度合いを指します。そしてレベル3になると、研修や映像をこえて、現場で学びを実践できるか、行動が変化したか、が測定の対象となります。レベル4では、経営指標の変化やROIの測定などが対象です。

映像教材に関して実際にこのモデルを当てはめるとき、担当者としては教材を視聴した受講者が「レベル3:行動」の段階に至る効果が出ることを望むのが普通かと思います。しかし、改めて人材育成の全体像を考えてみるならば、「すべての教材で行動変容を期待する」とは限らないのではないでしょうか。

例えば、全社員が繰り返し見るような教材であれば、「レベル1:反応」すなわち教材の満足度がまず高くなるようなことが望ましい、というケースもありえるはずです。つまるところ、受講者に何を期待するかのレベル次第で教材の効果も変わる、というのが1つ目のポイントでした。

映像教材はARCSの4つの視点で工夫する

では次に、2番目に効いてみたいという声が多かった動機づけの理論についてご紹介します。

正直に申し上げて、映像教材には、バックグラウンド再生の可能性が付きまとっています。再生ボタンを押したものの、ほとんど見ないで別の仕事をしていた、という経験を持つ人も少なくないのではないでしょうか。

逆に担当者の立場としては、どうすれば「ながら見」をせず、映像をきちんと見てもらえるかということを、しっかりと設計して教材に落とし込む必要が出てきます。そこで、ジョン・ケラーが提唱したARCSモデルという考え方をご紹介します。

ARCSというのは、4つの観点の頭文字をとったもので、まずAは「Attention:注意」を指します。映像を再生した瞬間に、受講者が「おもしろそう、見てもいいな」と思えるような注意を引く工夫が欠かせません。実際にミテモでは、マンガを活用したり、オープニング映像をつけたりといったクリエイティブを活かした工夫を行っています。

ミテモで開発している映像教材の例

次にR「Relevance:関連」です。これは、受講者にとって「教材の内容は自分(の業務)に関連がある」と認識してもらうことを意味します。いくら面白い教材でも、人は自分に関連がないものは受取りません。業務に近いケーススタディの挿入や、マンガなどのストーリーをベースに教材を構成したりすることが効果的です。

3番目はC「Confidence:自信」です。いくら関連があり、面白そうな内容でも、「自分にはできなさそうだ」と思って自信をなくしてしまうと、視聴の動機を失ってしまいます。そこで動画内に簡単な確認クイズを入れたり、教材の内容を簡単なところから複雑なところへいくように順序を設定したりするなどして、受講者の自信を高める仕掛けが求められます。

最後がS、「Satisfaction:満足」です。映像を見たときには学習事項を再確認しつつ、教材のメリットを改めて認識してもらい、満足感を得てもらうことが大事になってきます。見終わった後に「視聴してよかった」と思ってもらえるかどうか、が教材製作者の腕の見せ所になります。

これらのARCSの要素はどれが欠けていても教材として充分に機能しなくなってくる可能性があるため、教材開発では4つの要素を意識しておくことが重要なのです。逆にながら見が頻発する場合には、従業員のモチベーションの問題だけでなく、動機づけに失敗している教材にも問題がある、と言えるのかもしれません。

教材の効果は学習者の視聴後の行動で決まる

3つ目にお伝えしたポイントは、教材を視聴した受講者(学習者)が、行動を変えたり、知識をつけたり、やる気が出たりといったプラスの変容が出ているかどうかを「効果」として測り検証する必要がある、ということです。

担当者は、受講者が映像教材からの学びを生かして、実際に業務などで役立ててもらうことを目指しています。評価や検証をすべき観点は、担当者にとっての映像の出来の良し悪しではなく、受講者にとって結果的にどんな変化につながったか、あるいは何も変化していないのかであることを忘れないようにするのが大切です。これを学習者検証の原則と呼びます。

これだけを聞くと、当たり前のことのように感じますが、教材を検討するときにはどうしても見ている自分の感覚で良し悪しを判断してしまいがちになります。あくまでも「学習者の変化」が重要である、という点は何度でも強調して確認すべきポイントです。

おわりに

当日は、3つのポイントのほかにも、教育工学の観点から映像教材制作のポイントをご紹介しました。またセミナー後半では、ミテモで同じく映像教材開発を担当する大井から、ミテモが制作・販売を手掛けるeラーニングコンテンツ・講座について具体的にいくつかを動画を流しながらご紹介いたしました。

本記事では詳細は割愛いたしますが、次回の開催も企画しておりますので、ぜひ詳細をご覧になりたい方は下記リンクへアクセスしてください。また教育工学を活かした映像教材開発にご興味をお持ちいただけましたら、本記事下部のフォームからお気軽にお問い合わせください。

また当日ご紹介した講座は、ミテモが運営するeラーニング販売サイト「ミテモストア」にて紹介・販売を行っています。分野ごとに、「仕事の基本」「部下育成」「マネジメント」「コンプライアンス」など幅広いコンテンツを取り揃えています。すべての講座に関して、無料サンプル動画を見ていただくことができますので、まずは気軽にサイトをご覧いただければと思います。

最後に、本セミナーに参加された各企業の皆様からアンケートでいただいたお声について、いくつかご紹介いたします。


社員向けeラーニングコンテンツ提供を検討しているため、何を考えて準備していくべきかを自分なりに整理して進められそうだったので参考になった。(システムインテグレーター・担当者さま)


うまくまとめられており、とても分かりやすかった。また、教材も様々なタイプが揃っていることが具体的に見られたので良かった。(機械メーカー・担当者さま)


動画制作のポイントがわかりやすく述べられていた。また、実際の動画が例として挙げられていたのでわかりやすかった。そして時間通りだったことも良かった。(インターネットサービス企業・担当者さま)

このようなフィードバックを頂戴いたしました。限られた時間のオンライン・セミナーとなりましたが、有意義に感じてくださった方が多くおられました。まさに本セミナー自体も、小林がご説明した学習工学の知見を活用した構成や内容になっていたことが、ご参加された担当者の方々に有用性を感じていただけた1つの理由ではないかと考えています。

ミテモでは、今後もオンラインセミナーの開催を検討しております。

冒頭に述べたとおりに映像教材活用ニーズが高まる中で、ミテモが持つ豊富な制作経験からの知見と、学問的な知見の両方を取り入れて、人材育成に課題をお持ちの企業の皆様のお力になっていければと考えております。

今後のセミナー開催情報などは、決まり次第ミテモのホームページでお知らせいたしますので、引き続きホームページをチェックいただけましたら幸いです。

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