チームビルディングに何を期待するか
「チームビルディング」と聞いたとき、どんなイメージを持たれるでしょうか? レクリエーション的な活動、メンバー同士の仲を深める場、あるいは研修の定番メニューの一つ――。
それらは決して間違いではありません。しかし、私たちミテモが考えるチームビルディングは、それだけにとどまりません。むしろ、組織の在り方や文化に深く関わる「変化の起点」だと捉えています。
本コラムでは、チームビルディングの本質的な意味を掘り下げながら、「個の尊重」や「組織文化の形成」との関係性を紐解いていきます。
チームビルディングの本質とは?
一般的にチームビルディングとは、「メンバー同士の関係性を深め、協働しやすい環境をつくること」と定義されることが多いでしょう。しかし、それを“ただ仲良くなる場”や“一時的に盛り上がる施策”としてしまうと、組織に本質的な変化はもたらされません。
チームとは、単なる個人の集合体ではありません。それぞれの「個」が尊重され、役割を理解し合い、共通の目的に向かって相互に作用してこそ、「チーム」として機能します。
だからこそ、ミテモのチームビルディングでは「自己理解・他者理解」といった内面的な変化を促す体験を大切にしています。表面的なコミュニケーションの活性化ではなく、個が活きる土壌を耕すことこそが、真のチームの土台づくりであると考えているのです。
「個の違いを知る」ことが、協働のはじまり
組織の中には、年齢、性別、職種、価値観、働き方など、さまざまな「違い」が存在します。こうした違いを“厄介なもの”と捉えてしまうと、チームの分断を招きます。しかし、違いを「多様性」として受け入れ、互いの視点を尊重し合えば、そこには豊かなシナジーが生まれます。
その第一歩が、「違いを知る」ことです。たとえば、価値観の共有や、普段の行動の背景にある思いを言語化するワークを通して、「自分とは違う考え方がある」ことに気づく。その気づきが、他者を尊重する姿勢につながり、関係性の深化へとつながっていきます。
私たちは、こうした内省や対話のプロセスこそが、真のチームビルディングであると考えています。
チームビルディングが育む“文化の土壌”
チームビルディングは、ただの一過性のイベントではなく、組織文化の基盤となる土壌づくりの役割を果たします。たとえば、安心して本音を語り合える関係性があれば、メンバー同士が互いの考えや想いに触れ、「違い」を超えて共通の目的に向かうことができます。これは、単に“仲が良い状態”とは異なり、相互理解と信頼をベースにした「関係の質」が伴っている状態です。
このような関係性を育む場として、チームビルディングが機能すれば、日々の業務の中にも自然と対話が生まれやすくなります。こうした小さな積み重ねが、「私たちのチームはこういう関係性を大切にしている」という、独自の文化の礎になっていくのです。
一体感は「自己開示」から生まれる
多くの企業が「チームの一体感を高めたい」と願っています。しかし、“仲良くなれば一体感が生まれる”と考えるのは、やや短絡的です。
一体感の醸成に欠かせないのは、「自己開示」です。つまり、自分の考えや気持ちを率直に伝えられる安心感=心理的安全性が前提になります。そのためには、メンバー同士が互いを知り、「この人となら本音で話せる」と感じるような関係性が不可欠です。
ミテモのチームビルディングでは、こうした「関係の質」を高めるためのワークを多数取り入れています。表面的な会話に終始せず、その人らしさに触れることで、より深いレベルでの信頼関係が育まれていくのです。
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チームビルディングは文化形成の起点
チームビルディングを“研修の一つ”と捉えるのではなく、「組織文化の起点」として活用する。これが、私たちミテモの考え方です。
チームは、自然にできあがるものではありません。対話を重ね、互いを理解し合い、個性を活かし合いながら、少しずつ形づくられていくものです。そのプロセスを丁寧に設計し、支援することが、私たちの役割です。
「自社の理念を体現するような文化をつくりたい」
「多様性を力に変えるチームを育てたい」
そんな想いを持つ方にこそ、ぜひチームビルディングを「組織変化の第一歩」として位置づけていただきたいと願っています。
ミテモでは、さまざまな課題に応じて柔軟に設計できるチームビルディングプログラムをご用意しています。以下のフォームより「目的・タイミング別」のチームビルディングワークショップラインナップをダウンロードいただけます。
また、サービスの詳細についてご相談やご質問がある場合も、些細なことでも構いません。以下の問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。ぜひ、この機会に「チームビルディングから始める組織文化づくり」を見直してみませんか?