社内情勢に合わせて映像教材をクイックに制作~Viblioの既存コンテンツをプチカスタマイズ~ | ミテモ株式会社

社内情勢に合わせて映像教材をクイックに制作~Viblioの既存コンテンツをプチカスタマイズ~

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ミテモはさまざまな企業への研修の実施や、研修教材の制作などを数多く手掛けている。インストラクショナルデザインの代表的なプロセスモデルであるADDIEモデル*1をベースに、研修を企画するための現状分析、それをもとにした設計、開発、実施、その後の評価を行っており、そこで培ってきたノウハウを生かして、企業の研修・人材開発部門の研修内製化の支援も手掛けている。

今回は、「私たちは、美と健康を願う人々および社会の永続的幸福を実現します。」を企業理念とし、化粧品・カウンセリング・エステの3つのサービスが融合したショップ「ポーラ ザ ビューティー」を軸に、国内約3,800店舗や国内外の百貨店などへ展開している株式会社ポーラ様(以下、ポーラ)の、eラーニングの映像制作を行った。

*1:ADDIEモデルとは、学習の目標を達成するために必要な学習活動を分析・設計・開発・実施・評価の5つのフェーズとして定義したモデル

※本記事は2020年7月に行われたインタビューを元に執筆しています。

上段左からポーラ:片岡さま、田渕さま 下段左からmitemo:高橋、眞下

「コンプライアンスとCSV、2つの案件を統合して動画制作

待井:本日はお時間いただきましてありがとうございます。今回はポーラさまにて実施させて頂いた「情報セキュリティ」と「SDGs」のプチカスタマイズ教材について、ご依頼の背景や実際の効果などについて伺いたいと思います。まずは今回の案件を担当したミテモの高橋尚美さんから概要をご説明いただけますでしょうか。

高橋:当初は、情報セキュリティに関するわたしたちが持っている既存の教材に、ポーラさまが掲載したい内容を付け加えるというかたちでカスタマイズをご提案させていただき、教材制作をすることになりました。既存教材の中からスライドをピックアップしたのち、15枚ほどの新しいスライドを追加して、トーンなどを揃えました。プチカスタマイズということでご提供したんですが、最終的には多くのスライドを入れ替えて、プチじゃなかったですね(笑)。大きなカスタマイズで。ただ、それでも今回の教材をゼロから作ろうとすると高額になってしまうような案件だったんです。それを、元々わたしたちがご用意していたViblioの教材をベースに使っていただくことで、タイトルや流れを違うものにしてオリジナリティを出しつつも、良い教材が出来上がったんじゃないかと思います。

情報セキュリティについての実際のスライド

待井:ありがとうございます。田渕さまはどのようなきっかけでミテモにご依頼をいただいたのでしょうか。

田渕さん:実は社内の他部門で、ミテモさんのオリジナルコンテンツを使っていたんですね。eラーニングに関してはこれまで3社ほどの経験があったんですが、いい感じの会社はどこですか?と聞いたら、ミテモさんが1番よかったよと紹介してもらいました。

待井:そうだったのですね。ありがとうございます。ご依頼の時点で、既に「情報セキュリティ」と「SDGs」の2テーマを制作すると決まっていたのでしょうか。

片岡さん:2本一緒でしたっけ…?

田渕さん:違いますね(笑)。もともとは情報セキュリティを強化しようという話があったんです。そこから、ガバナンスなど含む広い範囲をカバーしたいという要望が出てきました。そこに加えて、社会性のあるものをつくろうという話がまた別個に発生したんですね。そのため、先に出てきた情報セキュリティの動画制作に追加して、社会性のあるコンテンツも載せようとなりました。

高橋:そうでしたね。何回目かのお打ち合わせの途中でSDGsの話が出てきたように記憶しています。

田渕さん:情報セキュリティが含まれるコンプライアンスと、SDGsが含まれるCSVが本来は一体なんじゃないかという議論が社内で出た時に、共通コンテンツとして見せようという話をチームで共有することができました。類似のコンテンツをミテモの髙橋さんが同時並行で動かしてくださったことで、スピーディーに社内展開することができました。

待井:情報セキュリティのところとSDGsのところ、元々は別個に発生した案件を、ミテモで対応させていただいたんですね。ありがとうございます。片岡さまにお話を伺いたいのですが、SDGsが近年注目されている中で、映像教材を制作されるきっかけはあったんでしょうか。

片岡さん:弊社の社長が昨年(2020年)の1月から代わりまして、非常に社会性を重視しているんです。これまでもいろいろな活動をしてきたんですけれども、それが点在しているような形だったんですね。その活動を統合するに当たり、SDGsという文脈の中で整理してみたらどうだろうか、そして弊社の社会性を改めて社員で勉強してみたらどうだろうか、という議論から、SDGsをeラーニングで勉強すると決まりました。これまでもCSRなどの活動はしてきましたが、それをSDGsという枠組みで整理したのは今回が初めてでした。

高橋:映像にも今まで取り組んでこられた事例などを入れさせて頂き、それらがSDGsにつながっている、という組み立ての教材にしました。

片岡さん:そうですね、SDGsとコンプライアンスが連続して見られるように工夫しました。冒頭で社長の及川の話を入れさせて頂き、2つのコンテンツを関連づけています。SDGsも先ほど高橋さんがおっしゃっていただいたように、弊社でやっている活動がSDGsのどの項目に当てはまるかなどをミテモさんにうまく編集していただき、今回リリースできました。

田渕さん:弊社は元々、女性活躍をずっと謳ってきた会社なんです。ただ、そのフレームは独自のものなので、SDGsとうまく統合できるといいなと思っていました。

豊富な既存コンテンツへプチカスタマイズをスピード対応

待井:ありがとうございます。若干お話が前後しますが、もともとミテモのコンテンツを他部署で使っていたとのことで、ミテモの事前の評判などをもう少し詳しく伺えますでしょうか。

田渕さん:他部署では、コロナ渦において基礎的な内容を学びたいということが前提にありました。そのため、既成のコンテンツをそのまま使う必要があったのですが、既成のコンテンツで従業員がすぐ受けられるようなものを持っている会社を探したところ、ミテモさんに行き着きました。既成コンテンツで活用できる部分があるならばそれを使えばいいし、足りない部分があるならばプラスしましょう、という提案でしたね。コンプライアンスやSDGsも、ミテモさんのコンテンツの中にあるのならばそのまま使えると考えていました。なので、ミテモさんのいいところはいくつもあるんですけど、1つ挙げるとしたら、幅広いコンテンツをたくさん持っているのが決め手でした。

待井:そうだったのですね。ミテモ営業担当の眞下さんは、対応されている中で気をつけられたこととか、ポーラさんによりフィットするご提案にするために気をつけたことなどありますか。

眞下:短期間で制作したいというご希望でしたので、お電話を頂いてその日に見積もりをお送りしました。受注まで1週間ほどと大変スピーディーでしたので、その後もタイムラインを意識しながらご対応しました。

待井:そうだったんですね。制作を進めていく上で、社内でのご調整など、1か月の短納期を実現させるにあたりポーラさまが特に意識されたことなどあればお聞かせいただけますでしょうか。

片岡さん:そうですね、SDGsは私とミテモの高橋さんとのやり取りがメインだったので、高橋さんとのコミュニケーションを大切にやらせていただきました。

高橋:SDGsの映像で言うと、これまで取り組んでこられたCSRの写真をたくさん集めていただきまいた。おそらく取りまとめをされた片岡さんが大変だったのではないかと思います。イメージの確認も写真をくださったその日中にご回答いただくなど、スピーディーにやり取りいただけたおかげで、すごくスムーズでしたね。

片岡さん:短時間で、本当にタイトな期間でやっていただいて、ありがとうございました(笑)

高橋:ほんとスムーズでした。そういう意味でも片岡さんが仕切ってくださったおかげです。

片岡さん:田渕の方が…(笑)

ポーラとミテモ ひとつのチームで制作をクイックに進行

待井:田渕様は映像の内容を調整するために、承認を取り付けたり、冒頭に挿入するための社長の及川様のメッセージをまとめられるなど、幅広い社内の対応に苦慮されていたと思いますが、現在振り返っていかがだったでしょうか?

田渕さん:まず「やらなきゃいけないことに、いかにしてフォーカスするか」が短納期のポイントかなと思っていました。そのため、情報セキュリティに関しては「何を伝えなければならないか」ということにフォーカスしたんです。アイデアを付け加えていくことって意外と難しくて、いらないものを省いていく方が早いじゃないですか。どうしたらスッキリするかを最初に考える。それによって、スピーディーに動けたように思います。また、経営企画部の中に秘書チームを持っていて、及川とのコミュニケーションが円滑だったことも、実は背景にあるんですよ。田渕、片岡の他にもう一人、秘書の課長の佐藤というものがメンバーにおりまして。

待井:いわゆる秘書室長のような立ち位置の方ですか?

田渕さん:そうですね。及川から要望が出た時に、経営企画部側に対して「こうしてほしい」と伝えるなどのコミュニケーションがワンストップで済みました。他の部署では苦労したかもしれないので、そういう意味ではラッキーでした。また、及川の方もやりたいことが明確で、スパッと指示を出してくれて。そういう意味でも、進めやすかったと思いますね。

高橋:私は田渕さんのメンバー皆さんを率いる、統率力が凄かったように感じました。あとは、私が投げかけた質問に対して、イエス・ノーをはっきり言ってくださって、すごくやり取りしやすかったですね。たくさんの人がいろんなことを言うような状況でも、まとめてくださり心強かったです。私と田渕さんの2人でミーティングをしていると、どんどんいろんな人たちを呼び寄せて社内ミーティングみたいになったり(笑)そういったところで、田渕さんを中心に一丸になって作っている印象がありましたね。

田渕さん:そうですね、1人で作ったものではないと思うんですね。みんなで想いを込めてできました。

待井:ありがとうございます。動画が完成してからのことをお伺いしたいのですが、出来上がったものを見てみてどんなご感想をお持ちになられましたか?

田渕さん:感動しました。「いいじゃんこれ」って。長い間使えるものができて良かったですね。

待井:ありがとうございます。片岡さまはいかがでしたか?

片岡さん:すごくいいものができたなと思っています。私は田渕と逆で、旬のものができたなと思います。及川が今思っていることを、そのまま伝えられたように思います。高画質のカメラで撮影いただき映像もきれいでしたし、なかなか理解しづらいCSRとCSVの違いをすごく簡単にわかりやすい内容で伝えてくださっていたので、社員が見るはじめの1歩として非常にいい内容だったんじゃないかなと思っています。映像の中で、弊社の取り組み事例がSDGsのどこに分類されるのかもよくわかりました。画面の構成も綺麗に作っていただいて、依頼した際にお渡しした拙いパワーポイントがこんなに綺麗になるんだ、というのにちょっと驚きました。さすがプロだな、というのを実感した次第です。

待井:ありがとうございます。高橋さん、及川さまの撮影方法に関しては、現地にミテモが向かい撮影した形式ですか?それとも、機材をお送りしてポーラ様側で撮影いただく形式ですか?

高橋:前者で、カメラマンとスタッフが行って撮影しました。化粧品会社の社長様なので、美しい方をより美しく撮らなければいけないということを、撮影メンバーに伝えました。もともと、社内のみなさんのお仕事風景を撮ることも想定していたのですが、社長の撮影だけということだったのでその撮影にこだわりを持って予算内ではありますが機材もグレードを上げて使わせていただきました。

片岡さん:一般的に社長メッセージは、正面からの撮影だけで単調になりやすくて、ちょっと飽きちゃう部分もあると思うんです。けれども、横からの撮影をしていただいたり、インサートで画像入れていただいたりと、非常に飽きさせない工夫をしていただけたところもすごく良かったと思っています。

田渕さん:普通は真正面で、1本撮りですよね。

待井:そういった撮影テクニックのところでも、かなりご評価をいただいているというのは大変ありがたいなと思います。実際に出来上がった映像を見られて、社員の方のご反応はいかがですか?

片岡さん:絶賛視聴中なのでまだ分かりませんが、部長からは「わかりやすかったよ」というコメントは頂いています。

待井:そうなのですね。今回の情報セキュリティやCSVの映像制作をふまえて、事業として今後の取り組みや方向性について伺えますか?

片岡さん:まだ取り組み始めたばかりですので、それを広げていきたいなと思っています。特に柱となっていくだろうなと思うところは、女性活躍であったり、地域貢献であったり、そういった弊社の強みの部分ですね。あと、社内での動きについてですけれども、来年からSDGsついて社員1人ひとりが行動に移せるように、目標化をしていきたいなと。思っているだけでは意味がないと思いますので、行動に移せる環境を整えながら、次のステップに進んでいきたいなと思っています。

待井:ありがとうございます。

田渕さん:ちょっと補足させていただくと、会社にとって一番大切なのはブランディングです。「ポーラといえば」と訊かれたときに、それぞれの人がその答えを持っていただければありがたいですけど、共通の答えがあればいいなと。社会とのつながりを目指すべきだと思うのは、そういうところからなのかなと。そしてその共通認識のあるブランドに向かって、目標に打ち込んで従業員が作り上げていく。そういった具体的な動きを生むために、今回eラーニングでスタートさせていただきました。

さらに広がる動画教材の可能性

待井:eラーニングについて伺えればと思うんですけれども、今はアフターコロナと言われてるような時代で、リモートでの働き方も広がっていますが、今後eラーニングを活用など考えていらっしゃいますか。

片岡さん:eラーニングを活用することは広がっていくかなとは思います。みんなで集まるっていうことがなかなか難しくなっていますし、弊社でもリモート勤務を推進して続けることになると思います。そうするとeラーニングで新しい知識を得たり、社員としてのスキルアップの機会としてこれからも増えていくかなと思っています。

待井:ありがとうございます。さらにお尋ねしますが、アフターコロナにおける化粧品業界の中のポーラさんとして見据えていることは何かあるんでしょうか?

田渕さん:今後はリアルとノンリアル、またその真ん中のどこで事業を広げていきますか?ということですよね。弊社の事業としてはカウンセリング化粧品が大きいので、OMOをどう図っていくかということだと思うんですね。OMOとは、リアルとノンリアルの融合と思っていただければいいと思います。ECとリアルイベントとの融合だったり、映像を見ながら本物が触れるとかそんなイメージです。それがこれからのアフターコロナでの新しい商売。ただ、リアルが強くないとノンリアルも上手くいかないですから。弊社の得意なところはone to one(1対1)のカウンセリングですから。

待井:そうですよね、カウンセリング化粧品といえばポーラさんですもんね。ありがとうございます。本日のインタビューを受けて、最期にミテモの高橋さん、眞下さんから一言お願いします。

眞下:私はもともとSTUDIO(既存のeラーニングコンテンツ)の営業で、STUDIOのお客さんであるポーラさんが映像制作を依頼してくださって。今までそういうことがなかったので、すごく嬉しかったです。あと、憧れの化粧品会社様と一緒にお仕事が出来たことも嬉しかったです。本当にありがとうございました。

片岡さん:ありがとうございます。

高橋:私は、お二人とお仕事をさせてもらって本当に楽しかったです。お人柄はもちろんそうですし、行動力ですとか、仕切り方ですとか、私たちにとってもスムーズにお仕事をさせて頂きました。2本同時に制作を行うことで、一つのチームになれたなって言う気がすごくしています。今後、もしそういうお仕事を頂けるならまた頑張りたいなと思うので、是非よろしくお願いします。

片岡さん:よろしくお願いします。

田渕さん:最後に私も一言よろしいですか?

待井:ぜひお願いします。

田渕さん:ミテモさんへの期待ということにもなると思うんですけど。従業員へメッセージを伝える際、今までは全員に集まってもらって、場合によって映像配信をしてたんですが、それを全部やめて録画に切り替えたんです。これから多くの会社も、オンライン会議や録画配信、そしてeラーニングを併用していくことになると思います。となると、これらのツールがボーダレス(ツールごとがもつ機能に差がつかなくなるため、コンテンツが重要になる、という意味)になるんですよ。だからeラーニングコンテンツも重要なんですけども、ミテモさんがその他のコンテンツをさらに充実させていくことを期待しています

営業担当 眞下からひとこと

ポーラさんとひとつのチームになり、短期でプロジェクトを進まることができました。みんなの思いがこもった映像なので、完成したときは感動しました。営業担当としては、ポーラさんの別部門からご紹介いただき、今回の皆様と映像制作ができたこと大変嬉しく存じます。田淵さまのお言葉にもありましたが、eラーニングコンテンツだけでなく、お客様のご要望に合ったその他コンテンツをご提供できるように今後も努めて参ります。

【企業紹介】